涙が愛しさに変わるまで
「ごめんね。」なんて謝らせて。
しかも自分はなんにも亮のこと考えてなんかなかった。
謝るのはこっちのほうなのに……。
あたしは亮に電話をかけた。
二、三回目のコールで亮が出た。
「もしもし?真依?」
「うん……ごめんね。なんか心配かけちゃって」
「ううん。大丈夫だから。そんなことより真依ゆっくり休んで?」
「……ありがとう」
「うん。じゃあまたね。おやすみ」
そう言って電話は切られた。