― Summer Drop ―
今日も抜けるような青空で、

今日はそれが少し憎らしい。

南中を過ぎたばかりの太陽が、アスファルトの道路に反射して

身体が溶けそうな暑さだ。

すぐに額に汗が滲み、息が切れた。

別にまた夏休みが始まってから再開してもいいのだけれども

もしかしたら

もしかしたら

謙太がまた図書館に来るかもしれない。

そう思うと、立ち止まってはいられなかった。
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