無口なDarling
「なっ!ちょ、猛っ」


耳に相変わらず甘噛みをしながら、スカートの中を弄る。


「・・・ンン!」


「あ、あと。」


「・・っ、え?」


果ててしまいそうな理性の中で必死に猛の言葉を繋ぐ。



「あんま賢と一緒にいんな。むかつく。」



そう言って、私に強引な、甘いキスをくれた。






















こんな実はちょっとスケベだし、


全然気持ちいってくれないし、


やきもち焼きな彼。




でもね。その日の放課後抱き合いながら言ってくれたんだ。









「澄子。好きだよ。」



って。


すっごい愛しそうに、私を見てくれた。


優しく触れてくれた。




無口な彼だからこそ、一回一回の少ない愛の言葉が愛しいの。これからも不安になったときは聞かせてね?



あなたの愛の言葉。




【初めの一歩】




END


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