無口なDarling


俺は大体澄子といる時は電源を落としていた。


良い時に電話がなって邪魔されたくねーし、なりよりこいつといる時に喋りたい相手なんかいねーし。


それなのに今日に限って電源を切るのを忘れていた。



とりあえず澄子が出ろ出ろうるせーから、かけ直す。



相手は同じ中学だったやつ。



【今度さー俺の高校の文化祭来いよー】



用事はそれだった。



・・・別に行きたくねーし。



【でさ、頼みがあってさー】



・・・いや、行くって言ってねーし。



【お前、どーせ女いんだろ?】



「・・・まぁ、いるけど」



そういうと、


【俺のクラス、カップルコンテストやんだよ!!だからそれ、出てくんねー?】



・・・は?いや、無理だから。・・・見せもんじゃねーし。



そう思い、断ろうとした瞬間俺の携帯めがけて飛びついてきた澄子。



・・・げ。



俺の嫌な予感は的中。





「出ま~す!!そのコンテスト、猛と出ま~す!!」



と無邪気に叫びだした。



・・・・ハァ



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