short×short
こんな日も悪くない





朝起きて、カーテンを開けると窓の外は土砂降りだった。





今日は久々のデートなのに、と肩を落とすと、彼が家でまったりしよう、と言った。





その表情がどことなく嬉しそうで、そんなに外が嫌いか、とインドアな彼を軽く睨んだ。





雨は止むことを知らずに、ずっと土砂降りのまま。





彼はゲームに夢中で、テレビから目を放さない。





名前を呼んでも、知らんぷり。





私は少し拗ねて、口を尖らせていると、





ばか、と言う言葉と共に、私の尖らせた唇に彼の唇が。





ふふふ、と私が笑うとくふふ、と彼も笑った。





END
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