キミが好き
1章







綺麗なカフェで、慣れない


ブラックコーヒーを飲みながら


頭の中を整理する。


だって、




「ほら、ヒナノ。挨拶しなさい」





お父さんがそんなこと言うから。


「は、はじめまして・・・」


あたしは、小さな声で


お辞儀しながらそう言った。


目の前には、


綺麗な女の人が座っている。


隣に座ってるお父さんの腕を


ツンツンとつついて、


「ねぇ、この人?」


女の人に聞こえないくらいの声で


そうお父さんに聞いた。


コクっと頷くお父さん。













< 1 / 16 >

この作品をシェア

pagetop