しゃんぷー


きっと、クリスマスはバイトを入れて 夜はひとりで暮らしている
マンションで過ごすことになる。


まあ、なんともシンプルで
楽なスケジュールではないか。


そんな空想を頭の中で
繰り広げていた私は、
バイト先の喫茶店にいた。

今日はもう、仕事を終え
店終いもすんだ。
そして今は、店長さんからの まなかない料理をお店のカウンターで待っていた。



『はいはーい、カナちゃんお待たせ。今日はオムライスよ。家でゆっくり食べてね。』

「はい、ありがとうございます、」


私に包みを渡す店長さんは
いつも変わらず優しい人だ。
美人な上に、料理も上手い。 そして何より人柄も良い。


まかないをお持ち帰り用に
してくれるのも、夜の遅い私に気を使ってくれているからである。






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