天然彼女の愛し方(完全版)
『じゃあね~春華!』
「ばいばーい!優香ちゃん」
そして
何事もなく2週間が過ぎた
春華はいつものように廉を待っていた
「借りてきた本読もーっと!…あれ?栞がない」
がさごそ鞄の中をあさり
記憶を遡る事数秒…
「あー!返した本に挟んだままだった!」
またやっちゃったよ…
今から取りに行こっかな
どうせ明日になったら忘れているだろうし
「…しょうがないか」
春華は立ち上がって教室を後にした
…この時
栞を取りになんか行かなかったら
最悪の事態は避けられたかもしれなかったのに