嘘つき④【-理由-】
『どうした?』
見慣れた客室のドアをパタンと閉めて、部屋に戻った愁哉が私をみつめる。
『どうも、しないわよ』
その冷えた目線を真っ向から受け止める気力など無かった。
『慰める言葉など持ち合わせてない』
単調に放たれた声に苦笑する。
『別に、慰めて欲しい訳じゃないわ。でも、そうね。私を抱く?いいわね、一晩に違う男二人に抱かれるなんて悪くない』
こうなればとことん堕ちていける。
情けなのか、軽蔑なのか、分からない何かで包んでくれれば、一時の安息は掴めたかもしれない。
だけど、