惚れたもん負け 【 短編 】
〜 ピンポ〜ン 〜
来客を知らせる家のチャイムが鳴った。
親はこの時間仕事で二人とも不在だ。
普段だったら間違いなく面倒くせぇから居留守を使うんだけど。
『・・はい。』
『・・・・・』
人が体調悪くてぶっ倒れているにも関わらず応対したのに相手が無言・・・。
まさか今時、ピンポンダッシュ??
・・ありえねぇ。
苛立つ気持ちをぐっと抑えて仕方なく、受話器を置こうとした時に聞こえてきた声に。
耳を疑った――――。