必然的な巡り合わせ 《 番外編 完結 》



望と出会ってからの俺は自分でもわかる程―――




ーー変だ。




望とあの公園で出会った時は、こんな風になるなんて毛頭思ってもみなかった



買い物に出掛けた時、俺とは不釣り合いと落ち込む望に。


自然と可愛いと言っていた――



“可愛い”なんて言ったのは生まれて初めてで。


異性に対して一生言うことなどないと思っていた言葉が自分の口からするりと出ていた




世の中全てが駆け引きで回っている。


何事に置いても、常に勝者と敗者がいて成り立つこの世界。





そんなことを思っている俺が、


望に言ったことも


ーー“駆け引き”・・だった?





なのに、どうして、何で、だとしたら、




何故こんなに顔が熱くなる程ーー焦っているんだ?




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