修学旅行★幼なじみと甘いキス


ガヤガヤ


そのあとしばらくの間
何も考えられずぼんやりしていると、バスはいつの間にか停留所に駐車し

みんなここからゾロゾロと全員下車する。


そのまま昼食の場所まで大勢で歩いて移動する中

突然、わたしの前を歩いていた直哉くんがピタッと足を止めたかと思うと、黙り込んでしまった。


「……」


背を向けたきり、なぜかそこでジッと立ち止まったままの直哉くんに

黙って後ろをついていたわたしも歩くのを止めて、「?」と顔をあげる。


「?直哉くん?」


不思議に思い、あわてて声をかけてみると

前にいる直哉くんはこっちを振り向かないままポツリとこう呟いた。


「…さっきのゲーム、見た」

「!」


あ…



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