修学旅行★幼なじみと甘いキス
「っ、でもあれは、ゲームだし…
別に深い意味は」

「俺にはただのゲームだとは思えなかった!」

「……」

「少なくとも、向こうはそうだと思ってない」


そう言って
直哉くんは急に背を向けるのを止めたかと思うと、ジッとこっちを振り返ってわたしを見つめてきた。

ウソのない、でもどこかやるせないようなその表情に
わたしは何も言えなくなる。



「……」

(…な、直哉くん?)



“向こうはそうだと思ってない”



向こう、って…?


翔のこと?
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