修学旅行★幼なじみと甘いキス
「!」


その声に、思わずわたしの心臓がドキッとして
とっさにハッと声がした方を振り返る。


すると向こうには
部屋を飛び出したまま、戻らないわたしの事を追いかけてきたのか

大きく息を切らしたまま、ジッとその場に立ち尽くす翔の姿があって……



「ハァ、ハァ…」

「翔……」


そんな翔に動揺して
しばらくここから動けないでいると


翔はこのとき、
今わたしのすぐ隣を、――あの直哉くんも居ることに気づいたからなのか、


一瞬「!」とこっちを見たかと思うと、急いでその目をバッとそらし…



「……」



でもすぐに何かをグッ…、と抑えるように
もう一度、わたしのいる方を見た。
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