君の詩を聴かせて
♯1

―不透明シグナル




―この歌は切ない歌何かじゃない
 君に対する僕の想い
 上手く伝わらずに震える唇

 触れられる場所にいるのに
 心が震えて 動けない

 君が流した透明の粒
 無力な僕はソレにも触れない
 震える唇 噛み締め
 ただ君を眺める

 「もう無理なのかな」呟く君
 そんなことないよ
 もう少し もう少し待って

 ただ僕がこのコトバを
 君に伝えられたなら

 ない勇気振り絞って
 震える腕の中に君を
 驚く君にそっと「アイシテル」
 ただ強く抱きしめ

 この気持ちを伝えるには
 強くならなくちゃいけないから
 もう少し もう少し待ってて

 震える手のひら 少しだけ
 動かして 手を繋ごう



   ‥…震える唇…‥



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