ヒレン
「失礼いたしました北様。どうぞお連れ様がお待ちですので」


マニュアルに嵌った挨拶と笑顔で車を後にする。

「どうぞ。夏とはいえ山のほうは冷えるそうですから」


部屋から取ってきた上着を智子に渡す。



「あ、ありがとう」


その後何組かのお客が乗り込み、バスは出発した。



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