ヒレン
「…ん。つき合わせちゃって」


「いえ。先輩のほうこそ…」


涙が落ち着いた頃には昼休憩の終わる時間

声は僅かに枯れていた



「シンちゃん心配してた?」



「してましたよ。連絡いれて上げてください」



「そう…だね。ありがと」



その夜見上げた夜空は新月で、一人一番星を唄った。

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