ヒレン
「もしもし、・・・・・・ただいま」


「おかえり」


どのくらいぶりだろう。


会いたい



声を聞いたら我慢できなくなる。




「ありがとう。私も声聞きたかった」


「・・・・・・」


わずかに声が震える。



駄目、こんな弱さ。


「あのね」


思い切って話題を変えた。


授業のこと、李音のこと



ご飯のこと




優太は、頷いて、笑ってくれた。




優太からは家のことをいろいろ聞いた。



互いに離し終えると、沈黙が訪れる。


こんなわがまま



一つの思いが胸から溢れだす。






「ねぇ、優太。・・・・・・キスして」





< 30 / 170 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop