オオカミなんか
怖くないっ!!
うぅわ、もう伝わっちゃってるんだ。
一瞬、ひるみかけたけどユマにだって弱いとこ
見せらんないアタシ。
すぐに、心に鎧をつけて何でもないって顔して見せる。
「あー。タツね」
アタシは、
今朝40分かけてアイロンで巻きまくった
ピンクブラウンの髪を
人差し指に巻きつけながら面倒くさそうな顔を作って見せた。
「付き合って一日目で捨てちゃうなんて、最短記録じゃん(笑)
何があったの?」
ユマが興味津々、と言った顔で聞いてきた。