ソレデモワタシハアナタヲアイス
サキが向こうに行ってからも「繋がる」という手段を手に入れた俺達は、去年出来なかったメールと電話を控えめながら繰り返した。
冬休み中に配置された俺の誕生日には、しっかり時差を計算したサキが日付が変わると同時に電話をかけて来てくれた。
舞い上がった俺は、コレがあればサキとずっと繋がっていられると確信した。
距離も時差もあるこの状況を乗り越えられれば、きっとこれから俺達がどこに居ても何も問題はないと信じていた。
< 254 / 435 >

この作品をシェア

pagetop