運命
--帰り道--

「愛梨! あの喧嘩の中に
いるのって
さっき学校でぶつかった
人じゃない?」
「あっ そーかも!!」
「確か、うちらのクラスの
"宮田 潤"だよ。」
「なんで、ちあきが
知ってんのさー。」
「だってちあきの
靴箱の上だから~!」
「それだけかい!」
「たまに朝とか
会うもんっ!!」
「さすがちあきは
なんでもおわかり
ですね~。」
あたしはからかいながら
ちあきにいった。
「ねぇ~でも学校1の
不良とかいうけど
以外とかっこいくない?」
「ほかの人にくらべたら
全然かっこいいね!」
「ちあきは、あの人が
不良なんて思わないなー。」
ちあきの言うとおり
あたしも不良になんか
見えなかった。
「さっ愛梨帰ろっか。」
「そーだねっ、帰ろ。」
私たちはそんな話しを
しながら帰った。

「愛梨~ また明日ねっ。」
「うんっ また明日~!」
家に帰る途中には
大きな公園がある。
この時間帯は
小さな子供達が
いないはずなのに
人影がぽつりとある。
入り口に誰かがいるんだ。あたしは
気にもしなかったから
その場を通り過ぎた。
そのとき・・・

「工藤~。」
誰かがあたしの名前を
呼んでいる。
あたしは後ろを
振り向くと
そこには
"宮田 潤"がいた。
あたしは帰りのことで
怒って待ち伏せされた
と思いすぐ謝った。
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