【短編集】エーテルの底で


「ねっ、この世界って無防備だと思わない?」

「………」

「だってさー、今この空から隕石でも落下してきたら一瞬で全部潰れるんだよ!そうなれば悩みとかも瞬時に消えちゃうわけ。そう考えると悩みなんかに振り回されるのって小さい人間だなーって思うんだよねー」

「……」

「ま、そう思えるのはココにいるときだけ、階段を下りればあたしも小さな人間の仲間入りなんだけど……ってこんなセンチメンタルは小学生の君にわかるかなぁ?」

あたしが小馬鹿にしたように溜め息をもらすと光矢も逆にあたしを小馬鹿にしたような眼をした。

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