短編小説の集い。
キィィィー!!
大きく火花を散らして、急ブレーキを踏んだトラックは停止した。
間一髪、えりの目の前で……。
思わず冷や汗をかいた。すぐにえりの元へ駆けつけ、歩道へと連れていった。
「えり、危ないだろ!?」
「……ごめん」
えりは暗い表情をして、うつむいていた。
「良かった。怪我はないな。一人で先行くなよ? 危なっかしいから横にいろ」
「うん。……ごめん」
未だ凹んだままのえりの頭をなで、手を差し出した。
えりは軽くうなずき、僕の手をしっかり掴み、再び水族館へと歩き出した。