白は花嫁の色

余った二千円で野菜やらあれこれサイドメニューになりそうな物を買った。

完璧な準備が整い、お城にふさわしいご馳走が出来上がった。

笑ってほしい。…好きだから。いつもより大事な誕生日だから。


分厚いステーキと、皮のついたほくほくのポテトフライ、久保の店の真似をしたバターライス、

普段買わないパプリカやラディッシュを使ったサラダ、そしてメインの誕生日ケーキが並んでいる。

あとは姉ちゃんが帰ってきたら、ミネストローネのスープを温め直せばいい。

なにもかも完璧だ。
姉ちゃんが幸せになるしかない。


床から天井まで部屋中に美味しそうな香りがする。

食べちゃダメかと言う兄弟に、「絶対ダメだ。つまみ食いしたら明日から晩飯抜き」と言うと、行儀よくしていた。

美味しそうなパーティーメニューは姉ちゃんへの皆からの想いが詰まってる。

似顔絵とアクセサリー。



温かくにぎわう町を、いつの日か夫婦となり姉ちゃんと歩きたい―――


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