僕が出来るまで。
─放課後─
─某高校の放課後─



「あはははッ♪お前そんな事して来たのかよー!」



「う…うるさいッ!自分でだってバカな事したってわかってるんだよ!」





皆が過去の話で盛り上がる中、僕はそれをボーっとしながら聞いていた。




それに気づいた友人が僕に話しかけてきた。





「おい、如月!お前も話しに参加しろよ。」




「そうそう!ほら、次はひろしが昔話する番だぞ!」





…申し遅れました。


僕の名前は如月 弘(キサラギ コウ)。


みんなからはどうも名前の字が《ヒロシ》にしか読めない…と言われたため、あだ名はひろし…になっている。




「ん…ああ、僕が話しをする番…ね。


…僕の過去話なんか聞いても…面白くないぞ?


それに…あまり思い出せないし…」




と、話す前に皆に釘を刺しておく。




「いいからいいからッ!早く話せよッ!」




…確認が取れたようなので始めようと思う。





…僕が出来るまでの話を。
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