殺し屋
俺は今、危機的状況にあっている。
それは今月依頼が全然ないということだ


多分、俺があまりにも美しいので近寄りがたいのだと思う。


ふっ…美しいというのも罪だな


「伊丹。知ってました?」


「だから呼び捨てするな。で、何が?」


「ゴキブリって綺麗らしいですよ。本当は。油で身を包んでるから
だから、洗剤かけると死ぬんですって
うちの婆っちゃんが言ってました」


「何で今のタイミングでゴキブリの話?」


「伊丹にも塩酸という名の洗剤かけてもいいですか?」


「俺に死ねって言ってんのか?ねぇ。死ねって言ってるでしょ。君」


「私はただ、伊丹がもっともっと綺麗になってほしいだけですよ。
肌ももっとすべすべに。師匠想いのいい弟子でしょ?
だから塩酸かけますね」


「いや、塩酸かけたらすべすべどころじゃないだろ!!
溶けるぞ!!」


「それはそれで面白そうですねー
では、かけてみましょう」


「では、じゃねーよ!!」


「発射!!」


「おい、止めろ!!
死ぬだろうがぁぁああ!!」


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