アナタだけのお姫様
第一章 アルバイト



「……より……」



 誰かがあたしを呼ぶ声がする。


 でも、でももう少しだけ寝かせてよ。

 この温かい胸の中で……あなたの温もり感じさせてほしいの。


「日和、もう朝だよ」

「う、ん……」


 だからもう少しだけだって……。

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