アナタだけのお姫様
第九章 二人だけの時間

「日和、もう支度出来た?」


 扉の向こうからひなが声を掛けてくる。


 とっくに準備オッケーなんだけど、スカートの色が決まらないんだよね。


「日和~? 入るよ?」


「いいよー」


 扉を開けたときのひなの顔が、ちょっと面白かった。


「ちょっと! どうして下履いてないの!」


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