アナタだけのお姫様
第十二章 最低だけど最高のX'mas

 あの日以来、あたしの心はブルーになってしまった。


 少しずつひなの心が離れていってるって思うと、情緒不安定に陥りやすくなったし、前よりか極端にバイトを減らした。


 それでも理沙と侑也達と気分転換に遊んだけど、一人になると何度も泣いた。


「日和。明日のクリスマスはどこ行きたい?」


 当の本人はあたしの事なんて気がつく様子も無く……いや、分からない様にはしてるけど。



 ひなの事だから実際は気がついてるんだと思う。


 でもあたしから切り出すのを待ってる、みたいな?


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