アナタだけのお姫様
「日和? ね、どうしたの?」
悲しそうな瞳で、俺を見つめてきた彼女は、ごく自然に……キスをしてきた。
頭を撫でながらキスをすると、いつも甘い声を出してくる。
「兄妹だからやめようって決めたばっかなのに」
そうでもしないと……自分が自分じゃなくなってしまうよ。
日和の悲しむ顔なんて本当は見たくないけど。
――これが兄妹として同じ二階堂家に生まれてしまった者の運命なんだよね?
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