青い過日
あれ。

なんか楽しくデートみたいになっちゃってる。


こんなつもりじゃなかったんだった。

困るって言わなきゃ。


「り、遼!」

「何?てっか食うの早ぇ!手品か?」

「あのね、今日みたいに学校の前で待たれたり、こんな風にカフェに連れて来られたりしたら困るんだけど。」

「なんで?」

「なんでって、みんなに誤解されちゃうでしょ!」

「誤解って何?俺は唯のこと好きなんだし、何も誤解じゃないけど。」

「でも付き合ってないし、彼氏とかにバレると大変だってっ…」


遼がわたしの手をいきなりぎゅっと握った。
< 43 / 165 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop