青い過日
クラスに戻ると、理美が待っていた。


「唯、ちょっと。」


理美がトイレにわたしを連れていくと聞いた。


「唯、昨日他校の男と手つないで帰ったって本当?」

「あ…、手つないでっていうか、連れてかれたっていうか…。」

「なんかお喋りの山口が見てたらしくて、みんなに知れ渡ってるみたいだよ!」

「え…」

「てゆうかその男なんなのよ?!」


わたしはこれまでのことを理美に話そうとすると、予鈴がなった。


「今日の帰り、詳しく聞かせてよね。」


わたしたちは仕方なくクラスに戻った。
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