王子様は寮長様

パーティー



『もうすぐ夏休みも終わるね。良かったじゃん、思い出たくさん出来て』

「うん。莉子は帰国はギリギリ?」

『うん。お土産楽しみにしててね~』



電話の向こうで莉子はムフフと笑う。


今年は何をセレクトしたんだろう……。


買い物途中ではあったけど、歩きながら莉子に休みの間の事をいろいろ話した。


大喜びしてくれたっけ。


莉子は本当にいい子だな


『じゃぁまた始業式の日にね』

「うん。ありがとう、電話くれて。またね」



プチッと携帯を切る。


と、同時に肩を叩かれた


え?と思い振り向くと、そこには満面の笑みを浮かべた奈緒先輩がいた。



「奈緒先輩!ビックリした!」

「ハァイ。買い物してたら車から椎菜ちゃんが見えたから着いてきちゃった。」



どうやら先輩は私が電話を切るタイミングを見計らって声をかけてきたようだ。



その後、近くのカフェでお茶しようということになった。




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