王子様は寮長様
外は雨も振っているため薄暗い。
私の体調を気遣ってくれて、相馬先輩は部屋まで送ってくれた。
「先輩、タオル!早く拭いて下さい。」
急いでタオルを渡す。
制服のシャツがびっしょりだ。
歩きながら私を雨からかばってくれていたよね。
風邪引かなきゃいいけど
「何か温かい飲み物でも…あっ、でも着替えが先ですか!?」
「大丈夫。もう部屋戻るから。」
「あ…はい。」
帰っちゃうのか…。
って、バカ。
なに寂しくなってんのよ
ダメダメ!割り切らなきゃ!
それにこのままだと本当風邪引くもんね。
「…野上がさ…」
「え?」
相馬先輩は頭からタオルを被りながらボソッと言った。
野上くん?
「…九条のこと諦めきれないって言ってた。」
ハッと息をのむ。
先輩、告白のことしってる!?