王子様は寮長様


「良かった。」

「せんぱ……ぅんっ…」



私の言葉は先輩の唇で塞がれる。


相馬先輩のキスは優しくて、でも時々、私の反応を確かめるかのように、激しさを増す。



「……はぁっ……ん…」



空気を求めて唇を離すがそれもすぐに塞がれてしまった。


頭がボーッとしてきて、先輩にしな垂れかかる。



「…ごめん。やりすぎた?」



苦笑気味の相馬先輩は私の頭をポンポンとした。

思考が回らないよ~。

心臓の音も凄いし…。



「何があっても…一緒にいような。」



先輩の腕の中で、私は何度も頷いていた。









< 164 / 217 >

この作品をシェア

pagetop