王子様は寮長様


九条家がしていた事業を相馬に吸収したんだ。


九条の事業もそこまで大きいものではなかったから、それはたやすいことだった。


逃げ場が失くなったら戻ってくると思っていたから。


しかし、彼女は私のもとには戻らなかった。

九条家はそのまま倒産した。






それから早苗さんを忘れられないまま私は結婚をした。


蒼斗。お前の母親とだ。

素敵な女性だったが、SOOMAの重みや、私の早苗さんを忘れられない心に堪えられなくなり出ていった。
彼女には本当に申し訳なかったと思っているよ。





そんな時、偶然、私は早苗さんと再会したんだ。



彼女は結婚していた。

そう、あの時の好きな人とだ。

幸せそうだった。その笑顔を見て、私はやっと気持ちの整理ができたんだ


そして、そこには椎菜さん。


君もいた。







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