―優しい手―



だけど、君はたくましく生きていた



両親に捨てられても 強く純粋に生きる君に救われたよ



そして 僕は家族を捨て組織に入ったんだ



そして 施設で育つ君を僕の下に連れて来たんだ けど、君は幸せだったのかな…



結局 僕は君をこんな形で死なせてしまったけど…



君は 少しでも幸せだったのかな?



君に僕が兄だという事も 君に謝罪する事もできなかったけど



君は幸せだったのかな



今さら後悔なんてしても 手遅れなのだけど… あの時、君と彼女を早く外国にでも何処にでも逃がせれば良かったんだ








すまない… シュウ


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