今日から私が
お呼びだし!?

*遥side*



「お帰りなさいませ、お嬢様」


「わざわざそんなこと、しなくていいのに」


「仕事ですから」


幼なじみで執事の、佐野 敦也 (サノ アツヤ)がわざわざ私の前に立ってお辞儀する。


「んー、まぁ…今更、か」


「えぇ。諦めて下さい」


ニコッと笑って、私の鞄を持つ。


数秒前まで、楽しく会話してたのに。


もう仕事モードになってる…。


さすが、としか言いようがない。


敦也の家は、代々家に使えている、優秀な佐野家の息子だ。


小さい頃から、ずっと一緒で仲が良かった。


それもあったのか、自然と敦也は私の執事になっていた。


プライベートと、仕事じゃ全然態度が違う。


プライベートだと、普通の幼なじみになる。


仕事は、さっきの通り。
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