逃亡者
警察の魔の手・・・。そして連行。
俺の名は圭輔、まだまだ子供で中学一年だ。
そして俺は12才そうあの新しい法律に触れる年齢になった訳だ。
それはともかく。
家族は四人。母と父と妹との四人暮しだ。
暖かで普通の家族といった感じだった。

そんな日がいつまでも続くと思っていた。

「圭輔、忘れ物ないわね。」 母は中学生にもなって俺に気を使う。

「だからね お母さん俺もう中学生なんだよ。それくらい自分で考えてるから大丈夫だってば。」

「この前国語の大事な宿題忘れてた奴が何を偉そうに。」
・・・出たよ。いっつもそうやって反論するんだ。
おっともうこんな時間か、行かなければ。
俺は「行ってきます」も言わずに家を出た。


この時家族と何も言葉を交わさなかったことと家の鍵を閉め忘れて家を出たことをものすごく後悔することになるなんて、
思いもしなかった。・・・
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