逃亡者
俺は必死に足の震えを押さえながら靴を脱ぎ、自分の部屋へ駆け込んで窓を重いっきり開けて、外の空気を思いっきり吸い込んだ。
そして状況を整理する。

「落ち着け落ち着けよ俺。」
と、言いながらも血の匂いのせいか、俺は興奮が抑えられない。

「よし、とにかくテレビの音が聞こえる、リビングへ行こう。」

そして俺は護身用のエアーガン?を持って静かに部屋を出た。

壁づたいに歩く、これだけ見てれば、FBIの潜入捜査みたいだ。

そして静かにリビングのドアを開けた。

そこにいたのは他の誰でもない宮瀬だった。

だが今はもう息がない。ようだ。

そしてその横の和室にある三人の遺体そう俺の家族の死体があった。

俺は宮瀬の手が掴んでいた包丁を持つ。

「これが俺の家族を殺した包丁か・・・。」

俺はボソッと小声でそう言い、横にある受話器を取る。もしかしたらまだ息があるのかもしれない。
電話しなきゃ「警察」に

震える手で「110」と入力する。通話ボタンをおそうとしたが、間違えて着信履歴のボタンを押してしまった。
そこにあった「110」の文字、時刻は14時41分と書いてある、そして今の時刻は14時49分。そう俺の家族の血が少しづつ固まりかけているが宮瀬の血はまだ固まってすらいない。

どうやら宮瀬はつい10分程前の死ぬ前に警察に通報したようだ。

俺は必死に頭の思考回路を使って考えた。

「おい、これってやばくねえか凶器にも触っちまったし、なにしろ死体を触ってんだからこれはやべーぞ。」

「逃げるか・・・」
そうして逃げようとした次の瞬間、警察がやってきた。
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