夜が明ける前に













「……加代?―――おい!加代っ!!――――…しろ!」










背後からの兄の声が遠退いていく













ぐらり、と視界を歪ませながらも





完全な闇に堕ちるまで


緋色の瞳はこちらを見据えていた気がした。














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