Garden
オマージュ

なんだよ、それ。

まぢもうオレ言わせてもらうけど、おまえらみんなバカだよ。
とか思っていたわけで。



別に自分が特別優れているなんて思っちゃいないけど。


いつ冷めるかもしれない、一時の熱で、愛してるなんて戯言を呟いちまうアイツらよりは。

恥ずかしくない人間だと思ってた。



しっぺ返しは必ずやってくる…



時間が戻せないことはジウジウ承知のスケだが、神様ほんと許して頂戴。


オレは、過去の愚かなオレを消したいよ。

いやまぢで。

むしろネリケシにして再生してちゃんと微妙な役に立てるから。


とかバカなこと考えたくなるくらい、オレの頭の中は、妄想でいっぱいだ。



そんなオレを彼女は、クスクス笑って見てる。

「やっぱ変わってる」

あんま嬉しくねぇんだけど、彼女の瞳が優しいから。
それでもいいやな気分になる。

「しょうがないって」


オレはバカなの。
恥ずかしい人間なの。

今まで聴くだけで痒くなった恋歌に、泣けてきちゃうの。


そんぐらい、お前が好きなの。


そんなことを言いたくなるぐらいに、オレは270度方向転換しちゃったの。

愛という妄想に、泣きたいくらい幸せと、苛立ちを感じてるわけだよ。



今までそんなこと言わずに来たもんだから、サボってたオレの脳ミソは、ツルっと気持ちを弾いて。
大事な人を傷つける言葉を吐く。



その涙が苦しいんだよ。

オレじゃなかったら、お前を傷つけることもないの?
とか考えると、まぢ死にたくなるよ。


オレはお前とずっと笑ってたいんだよ。
それだけなんだよ、オレの願いは。


白旗降って、隣りに座って、彼女よりでっかい涙を流す。

まぢカッチョ悪いオレ。



でも彼女は、そんなオレを見て笑う。

「ばかだよ」

ひでぇよそりゃ、なんて思いながら、鼻水ズビズバすすりながら。
なぜかしら安心してしまうから。



オレにはもう、お前しかないとか思っちゃうわけだよ。
< 4 / 14 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop