私は嘘で出来ている。
「ひどいよガァちゃん…」


静かに言葉が返ってきて。


見たら新菜は目を赤くしていた。


「ガァちゃんは私を女として認めてくれてると思ったのに!親友だと思ってたのに!!」


新菜の耳には、私があげたピアスが当然のような顔をして居座っていた。


私はまた新菜を傷付けている。


でもこれだけは譲れなかった。


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