私は嘘で出来ている。
「私は有本君がハーフ&ハーフで働く前から好きだった!好きだから新菜と仲良くなりたかった!仲良くしてたから、有本君の時もアンタは私に笑いかけてくれた!家に上げてくれた!泊めてくれた!新菜と関わってなかったら、そんなこと一生なかったでしょ!?だから私―――」


「じゃあ、今までのことは全部友達ごっこだったんじゃない!もう帰って!そんなこと聞きたくて私は話したんじゃないわ!」


「有本君!」


「帰って!」


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