私は嘘で出来ている。
眠ってしまいそうな感覚を、新菜の腹の虫が遮った。


「ごめん、何か作るね。ベッドで待ってて」


私達は笑い合い、それぞれの位置についた。


お粥に何を入れようか。


冷蔵庫の中身を覗くと、食材は少ないが綺麗に整頓されていた。


思案して梅干しを取り出す。


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