出会い
「ごめんなさい!遅れて。」
「そんなこと言ってる暇はない。走るぞ!」
やっと来やがった。いくら近場でも間に合わないかもしんねえ。
渚はここまで走ってきたみたいで大分疲れてるようだ。
「ほら、手。」
「へ?」
マヌケな声だしやがって。
「疲れてんだろ。引っ張ってやるよ。」
「ありがと。」
その笑顔止めろ。こっちが照れるだろうが。
「お前こっち見て笑うな。」
「へ、なんで?」
「いいからこっち向くな。」
「ん?わかった、照れてるでしょ!」
鈍感なこいつが気付くなんて。
「後でどうなるか覚えてろ。」
「ひいっ!」
ー