はつ恋
とにかく抜かれないように必死に泳いだ。


もうすぐゴールだ!私は焦った。次の瞬間足がつりあっと思うまに、体が沈んでしまい溺れた。


その後の事は覚えていない。

新井先生の叫ぶ声がした。

私はプールサイドに寝かされ、新井先生が人口呼吸をしている。

それを誰かが払い退ける。

私はその誰かに抱きかかえられていた。


そばで岬が私の名前を呼んでいる。


でも答えられる状態ではない。

私を抱いているのは佳祐だった。

私は保健室のベットに寝かされた。

「亜子もう大丈夫だから。」

「佳祐なの?私溺れたんだよね。」


「ああ。」


「私を助けてくれたのは?」

「新井だよ。あいつ人口呼吸で亜子の唇に触れたから、俺頭来てあいつから亜子を奪って来た。」


「奪うって別に拉致された訳でないし、助けてくれたんだしね。」


「でも俺は許せん。」


そう言って佳祐は私にキスをする。

「佳祐駄目だって、学校では駄目。」

保健室のドアが開いた。



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