君の隣で。
そんなこと考えたこともない。
あたしが、弘之を好き…?あたしは、安心がほしく、つぶやいた。
「あたしが、弘之を好きなわけ…なっ」
「あれぇ?愛理か?」
あたしは、ぎょとした。
弘之が隣にいたからだ。
「ひっ…弘之…」
ドキ。弘之を見るたび…なんか…こう…きゅんっていうか…なんていうか…
「愛理…???」
ぱっと我に戻り、赤西先生の『初恋』を手に持ちレジに向かったその時だ。
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