ずっと一緒だよ。

3月14日。




ねぇ、結衣。

今日はホワイトデーだね。

だから、僕はプレゼントに“終わった”あいつをあげるね。

今日は、あいつの家には誰も居ないよ。

ちゃんと確認したから。

ついに・・・終わるよ、結衣。

“ピンポーン”

『はーい』

足音が聞こえる。右手を、右ポケットに忍ばせる。

“ガチャ”

『どちら様・・・ぅわっ!?』

森野を、家に押し込み、ドアに鍵をかける。

『お前・・・何なんだ・・』
『うるさいよ。結衣から離れないお前が悪いんだよ・・・』

右ポケットから、針と糸を取り出す。

『な・・・何するんだよ!』
『うるさいなぁ・・・いつまでたっても、この口、黙らないなぁ・・・縫い付けちゃおうか』
『や。やめっん!ん゛ん゛ん゛ん゛!』
『ちょっと・・・じっとしててよ。目も・・・いらないよね。もう結衣を見ないようにね』

目を、針でブスブスと刺す。

『んん゛ん゛ん゛ん゛っ!』
『ついでに、閉じちゃおうか』

まぶたを縫い付けていく。

『・・・あれ、もう“終わっちゃった”?・・・まぁ、いいや』

今度は、ナイフを取り出し、心臓を何度も刺し続ける。

『ふふ・・・ふっ・・・あははははははははは!結衣ぃぃぃ!終わったよぉおおおお!もうすぐ会いに行くからねぇぇぇえええ!!』





・・・ね、結衣。
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