涙のバレンタイン〜葵side〜
「葵くーーーーん!」
光が俺の足に抱きついてきた。
悪気のない光の笑顔。
「あら、葵くんじゃない。」
その後ろからおばさんも。
「こんにちはっす」
「受験、合格おめでとう」
おじさんも来た。
「ありがとうございます」
ん?
みんな別れたこと知らないのか?
「じゃぁね、葵くん!またいらっしゃいね。」
え?
「あっ・・・はい。」
気まずい顔をしている俺に、
「葵くんバイバイ」
光の無邪気な笑顔。
罪悪感が・・・。